2012/08/09

残影。







もうすぐ
次の季節行きの
電車が来る。

夏が
忘れないでねって
その姿を焼き付ける
ように私を見送る。

潔く
振り返らずに行く
ことも出来たけど

もう二度と会えない
ことを知ってるから

もう一度だけ
手を振りたくて
向き合った。

















そんなお話が聞こえた
週末のホームの端っこ。
ブレた写真。





そして
花火が咲く度に少しだけ
現れる影の世界には、
隠した弱さのような
秘めた美しさのような
何とも言えない甘美な
魅力があったのでした
*^^*