"サーカス"
重力なんて存在しないみたいに
巨大なゾウは軽やかに玉を操り道を進んだ。
ウサギのカップルが小さな惑星玉を宙に浮かべ続ける傍で
双子のネコは自由気ままに拍手と歓声の中を遊泳していた。
コトリの割る風船から散った星々が暗い世界に彩りを放っては
街人たちが手を伸ばし ひとときの輝き求め続けた。
路地裏まで満ちた熱気と
駆けて行く無数の想い
僕は空気が薄れたような息苦しさと
破裂しそうな心臓の音を耳のすぐ側で感じすぎて
今日はどうにも眠れそうにないよ。
こんな日は手紙じゃなくて
キミと一晩中 話をしていたいな。
*写真はクリックすると大きな画面でご覧になれます彡